あがたのバウ!『Sweet Little Rock 'n' Roll』【感想】
バウ・ミュージカル・プレイ『Sweet Little Rock 'n' Roll』
脚本・演出/中村 暁
シェイクスピアの「から騒ぎ」を下敷きに、舞台を1950年代のアメリカに移してハイスクールに通う若者たちの恋模様を描いた『スウィート・リトル・ロックンロール』。
1985年に月組で上演されたフレッシュでエネルギッシュなミュージカル作品を、2022年版にリメイクしてお届け致します。
ロックンロールの軽快なリズムに乗せて繰り広げられる青春ミュージカルと、HOT&COOLなナンバーで構成されたフィナーレが、雪組バウホール公演を盛り上げます。
https://kageki.hankyu.co.jp/revue/2022/sweetlittlerocknroll/info.html
最近シェイクスピアを下敷きにした作品が多い気がする!
シェイクスピア「から騒ぎ」(Much Ado About Nothing)
ウィリアム・シェイクスピアによる喜劇。
1598年から1599年頃に初めて上演されたと言われており、1600年に出版された。
『空騒ぎ』は名誉、恥、宮廷政治などに関する真剣な考察を含みつつも全体としては非常に陽気で楽しい作品であるため、一般的にシェイクスピアの喜劇の中でも最良の作品のひとつと考えられている。物語は二組の恋人同士を中心に展開する。ベネディックとベアトリスが策略にかかって互いに対する愛を告白するようになる一方、クローディオが恋人ヒーローを不実だと思い込んで結婚の祭壇で拒絶する。ベネディックとベアトリスは協力してこの間違いを正し、最後は二組が結ばれるのをダンスで祝って終わる。
Sweet Little Rock 'n' Roll
1950年代のアメリカを舞台に、高校生達の青春を描いた明るく楽しい物語。
ビリーはオハイオの田舎からリール・ハイスクールへやってきた転校生。
彼は学校中の高嶺の花と自惚れているシンディーと同じクラスになるが、女の子に騒がれてニヤつく男は嫌いとビリーを無視しようとするが、顔を合わせれば二人は口喧嘩ばかりしていた。
一方、ロバートはメアリーに一目ぼれ。
ロバート達フットボールチームの顧問であるフレディはロバートとメアリーをくっつけるアイデアを思いつく。
クラスメイトにチンピラの役目をさせ、ロバートにヒーロー役をつとめさせるのである。
二人がデートしている時、なんと本物のチンピラが現れ、かろうじてロバートは面目を保つことができ、メアリーはそんなロバートを見直した。
フレディは今度はビリーとシンディーをカップルに仕立てる計画をたてる。
喧嘩ばかりしている二人をくっつけるにはそれぞれがお互いに好意を抱いていると知らせ、互いに意識をさせればよいという訳で、ロバートとメアリーが作戦を実行した。
その計画は成功したのでしょうか…?
果たして、ビリーとシンディーの恋の行方は……?
キャスト
- ビリー: 縣 千
- シンディー: 夢白 あや
- グッドマン: 奏乃 はると
- レディ: 真那 春人
- マクリーン: 愛 すみれ
- ぐいぐいジョー: 天月 翼
- マーガレット: 妃華 ゆきの
- ローラ: 羽織 夕夏
- ロッキー: 眞ノ宮 るい
- ケイト: 琴羽 りり
- スタージョン: 麻斗 海伶
- ロバート: 彩海 せら
- マット: 一禾 あお
- ストーキィー: 真友月 れあ
- ロウ: 稀羽 りんと
- ジュニア: 壮海 はるま
- ジュディ: 愛羽 あやね
- ジュリー: 莉奈 くるみ
- マーシィー: 天咲 礼愛
- ティム: 蒼波 黎也
- スーザン: 麻花 すわん
- ジェイン: 菜乃葉 みと
- パット: 風雅 奏
- メアリー: 音彩 唯
- ルーシィー: 琴峰 紗あら
- ポーラ: 愛空 みなみ
- ジョニー: 希翠 那音
- ヒル: 月瀬 陽
- エルトン: 霧乃 あさと
- ミリー: 華純 沙那
感想
シェイクスピアっぽい!(それはそう)
なんというか、展開がピガールとかと似てる。
バウで若手がやるのにふさわしい演目だなと。
総じて楽しい感じなのが好き。
ビリーとシンディが罵り合ってるところもテンポ良いし。パーティーのシーンの縣ビリーが恰好良いなって。
シンディーの夢に出てくるビリーが貴公子なの、ガチで理想高いやつじゃんってちょっと笑っちゃった。
フィナーレ急にK-popで始まるからちょっとびっくりするね。
中村暁先生はK-pop好きなの? ドリチェでれいこちゃんにルビベ当てたのも中村暁先生よね。Heartbeat好きだけど、縣のイメージじゃないというか、若手が歌いこなせる曲ではないような。
最近の男性アイドルがどちらかというと中性的で爽やかかつ軽やかなイメージなら、男性的でセクシーかつ重心低めなイメージだから、選曲がポップスの中でもチャレンジングだなと。
ジェンヌさんの歌うポップスって独特だけれど、特有の味というか魅力があるよね。
結構好き。
ただ歌でさえリズムのキレ悪いなって感じることが多いのでラップやらせるの攻めてるなって毎回思う。
縣千
縣は子供っぽいという言う意味ではないけれど、高校生役が似合うなと。
でももっとかわいかったよね?ちょっと目を離した隙に格好良くなってやがる…
思っていたよりも歌が歌えていて、リフトもできていて。キスシーンは本公演のクオリティには及ばないけれども、やや荒いように見えるところが勢いのある若さの表現に見えるなと。
夢白シンディーの夢のシーンの白軍服の貴公子も似合っていて素敵でした。
でもご挨拶の縣は我々の知っている縣で少し安心してしまったよ。
縣の一見感覚派のアーティスト気質のようで意外と思考型なところが好き。
夢白あや
安定にかわいい。表情にややはいだしょうこの雰囲気を感じた。縣とのデュエットも結構よかった。
最初のお衣装だけ、めちゃくちゃ細いから肩隠してあげて!ってなったけど。一幕終わりのお衣装とか可愛いしとても似合っていて素敵でした。
彩海せら
壬生義士伝で子役やってた時はもっとかわいい感じだったけれど、こちらも大人になられて…渋みが出てる!
音彩唯
かわいい!めっちゃ可愛い!そしてバリ推されね。
お人形さんっぽい可愛らしさをお持ちなので、娘役らしい娘役さんになっていくんだろうなと思うと楽しみ!
さいごに
青春!最高!ハッピー!って雰囲気のミュージカルを久しぶりに見て、ポジティブなエネルギーを浴びたので明日からもまた頑張ろうと思いました。